失敗しない社長の世代交代

当事務所では月に1~2回セミナーを行っております。

  

2010年5月20日に「失敗しない社長の世代交代」というセミナーを稲沢商工会議所で行いました。

  

昨今、事業を次世代に引き継ぐことが、非常に難しくなっています。うまく世代交代ができず、廃業するという話を数多く聞きます。

昭和58年には企業寿命30年と言われてきましたが、今現在は5年~10年と言われております。

 

この不況の中、売上が激減し、息子にこんな会社継ぎたくないといわれてしまい悩む社長も多いです。後継者がいるという会社が35%しかないというのが現状なのです。

この数字は社長にとって育てた会社を引き継ぐことがいかに難しいかを物語っています。

 

では、なぜ世代交代に失敗するのでしょうか?

  

・後継者選択の誤り

・承継時期の誤り

・企業価値の見誤り

・認識不足・準備不足

 

一般的には、親として子供は平等にかわいいものでしょうが、事業承継においてはその考えは悪になってしまいます。

株式を子供に平等に分けることにより、後継社長の思うような経営ができないどころか、後継社長の地位すら脅かされるという不安定な経営になってしまい、元も子もありません。

 

後継者を決めても、育成するのに5年はかかると言われています。後継者育成については、父親の育った環境、子の育った環境は異なるため、考え方の相違、立場の相違が表面化してきます。お互いが共に理解し、尊重することが必要になってくるでしょう。

 

父親である社長は、子は周りから、レールの上を走って当然と思われてしまう立場であるということを知っておくべきであるし、子は自分の存在価値を示すために過去を否定するのではなく、親を立てて敬い、報告することが必要でしょう。

 

創業者である親がワンマンで、子が親に反発して独立してしまったり、会社の魅力を伝えられず、子が退職してしまっては失敗です。失敗してしまったあとで、後悔しても遅いのです。

 

銀行の融資を受けている場合も注意が必要です。社長から後継者に継がせたが、銀行から、融資がこれまで通りスムーズに行われるかどうか・・・なんて言われてしまっては、折角の事業承継も水の泡です。当然、事前の対策が必要です。

 

100年続く企業にするためには、事業承継は避けて通れません。

スムーズに後継者へ引き継げるよう、早めの対策を心がけましょう。

 

2010/5/26

相続事業承継


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